特別講演会のお知らせ
期日: 2011/03/18(15:00:00 - 16:30:00)
特別講演会のお知らせ:
『企業行動と企業評価に関する研究 ―日米の企業年金制度の違いがもたらす影響の分析― 』

本講演では、東京経済大学から柳瀬先生をお招きして、企業行動と企業評価に関する研究成果を、日米の企業年金制度を題材にみなさんにも分かる形で報告してもらいます。

2009年のJALやGMの破綻処理の際には、『企業年金』が企業財務の問題として浮上しました。JALやGMでは、企業福祉の一環である企業年金制度が本業を圧迫してしまうという事態が生じました。これはJALやGMだけでなく、現在も多くの企業が不況による運用難のため苦しんでおり、『企業年金の積立不足が企業業績を圧迫している・・・』などという新聞記事等をよく見ます。
 
では、実際、企業年金は、どの程度企業財務を『圧迫』しているのでしょうか?また積立不足は株価(企業評価)にどういった影響を与えているのでしょうか?さらにこうした積立不足の影響は、アメリカでも起きていると言われますが、日米間で差はないのでしょうか?こうした疑問については、新聞、マスコミは答えてくれません。今回の特別講演では、こうした謎解きの話を、講演者自身の研究成果を踏まえて話してもらいます。専門的な内容になりますが、「噛み砕いて」説明して頂きます。世の中の未知なことを明らかにする『プロセス』に興味のある人は是非来てください。

*日時 2011年3月18日15時〜16時30分 
*場所 4211演習室
*申込 不要(ただし、当日、17時頃(予定)から報告者を交えた懇親会を行います。そちらに参加を希望する人は事前に上野(ueno@u-shizuoka-ken.ac.jp)宛に3月16日までに連絡をください。

<講演者のプロフィール>   
柳瀬 典由(やなせ のりよし)

・学歴・職歴
2003年3月 一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了(博士(商学))
2007年4月〜現在に至る 東京経済大学経営学部准教授(保険論)

・主要業績                       
1.(共著)"The Impact of the September 11 Terrorist Attack on the Global Insurance Markets: Evidence from the Japanese Property-Casualty Insurance Industry," Journal of Insurance Issues (Western Risk and Insurance Association): Vol. 33 Spring 2010 No. 1.

2.(単著)「わが国損害保険業における再保険需要の決定要因--1963年度から2007年度までの実証分析」『損害保険研究』(損害保険事業総合研究所)第72巻1号、2010年5月、79-128頁。                  
3.(共著)「規制緩和後の業界再編と生命保険業における効率性変化--確率的フロンティアDistance Functionの推定によるアプローチ 」『生命保険論集』(生命保険文化センター)、第169号、2009年12月、29-77頁。
など多数
掲載日: 2011/03/14(11:13:57)