2007年11月20日東京・パレスホテルにて『ブレークスルーの科学―ノーベル賞化学者・白川英樹博士の場合―』(五島綾子著・日経BP社)の著作が関科学技術振興記念財団から「学問と社会をつなぐことに貢献する著作」を顕彰するという主旨にふさわしいと評価され,伊澤達夫NTT顧問(東工大副学長),加藤隆史東京大学大学院工学系研究科教授ら8名の審査員による審査を経て,第5回パピルス賞(自然科学部門)が本学経営情報学部教授五島綾子に授与されました。
第1回山本義隆著『磁力と重力の発見,上・中・下』(みすず書房),第4回梅田望夫著『ウェブ進化論』(筑摩書房)についで3人目の授賞です。本書はノーベル賞化学者・白川英樹博士の軌跡を通し,基礎科学者としての自我の確立がセレンディピティーと異分野融合によりブレークスルーの科学に導き,30年を経てイノベーションに繋がりつつあることを綴ったものです。