教育

【教育】

1. 教育方針
大学は教育機関としては最終段階のものです。いわば教育の総仕上げです。小中高で培ってきた理解力、知識、そして創造力を結集すべきステージになります。同時に大学は社会への出口になりますので、社会人として必要な能力を培う、いわば実社会に出るための準備段階としての役割もあります。
この二つを同時並行的に学ぶことを志向しています。勿論、前者の修得は後者にも大いに役立ちます。私自身、組織の中で30年以上、実務を国内・国外、自治体と国で経験してきていますので、両者をバランス良く学べるように心がけています。

(1)理論と現場のインタラクション(相互観照)
理論をきちんと学ぶことは、大学では極めて重要です。多くの人にとって、人生の中で唯一この時期しか学ぶ機会がないのではないかと思います。理論はものを見る骨格となるものです。論理的思考を養う上でも必須です。
一方で、物事が起こっている現場を知っておくことも大変重要です。理論と現場は絶えず相互の観照が必要です。理論なき対応は場当たりになりますし、現場なき理論は机上の空論になってしまいます。

(2)社会人に必須の人格、思考法、知識、そしてスキル
実社会で立派に仕事をし、組織の中で生きていくのに求められる人格、思考法、知識、そしてスキルは、共通する部分と分野ごとに違う部分があります。基本を示すと共に、民間、公共の特徴も示したいと思います。
静岡県立大学の経営情報学部は就職に強いと言われていますが、就職後も強い人材を育成することにも力を入れています。何しろ、教育課程は16年ですが、働く期間は40年にもなるのですから。

(3)マネジメント(経営)する
マネジメント(経営)する対象は何も会社や役所といった組織だけではありません。自分自身をマネジメントすることも、家族(家計)をマネジメントすることも極めて大事です。誰でも時間は1日24時間しかありません。自分や家族の目標を定め、資源・時間の最適配分を考えると共に、環境変化への適応もしなければなりません。そうしたマネジメントも学べるようにしています。

(4)Q&A
Q.研究分野が地域経済・産業と行政経営とありますが、両者は対極にあるように思われますが、どのようなつながりになっていますか?

A.一見、両極端の研究分野のように見えますが、地域マネジメントという視点からすると両方とも重要な構成要素となります。
地域マネジメントとは、地域をマネジメントの対象とする比較的新しい概念ですが、以下のように捉えています。
「地域のビジョンに基づき、不断の環境適応を行いつつ、地域の持つ資源を最大限に活用し、中長期的な地域の発展と地域内のステーク・ホールダー(関係主体:家計、企業、団体、行政)全ての満足と繁栄を企図する一連のプロセス」
地域の企業、産業、経済を発展させて、家計の安定化を図り、スリムで効率的な行政をつくることが、地域マネジメントの中身になります。地域マネジメントをリードする上で自治体は重要な役割を担いますが、地域マネジメントを行うには行政が経営体質にならなければなりません。 地域の企業、産業、経済の発展方策を研究することと、行政経営を実現することは、このように密接に絡んできます。近年は、企業や産業も社会的責任が強く求められるようになっていますので、両者は近づきつつあるとも言えます。

2.ゼミ生(OB,OG、旧姓使用)

1期生:鈴木隆弘、田中亜樹、中島啓太、松七五三奈緒、松本和真、山田真理、
吉原舞

2期生:岡村和紀(大学院OB)、太田真之介、笹瀬英一郎、鈴木千世、豊田育穂、戸塚絵美、野口大輔

3期生:鎌田智也(大学院OB)、伊藤智史、倉島光司、皿井しおり、下川夏佳、相馬美樹、望月謙太

4期生:飯田航輝、岩見幸佳、片岡尚美、北原弘子、芹沢愛美、林亜紀枝、山梨洋輝

5期生:石川結加里、板倉彰彦、梅本洋佑、下山聡葉、高柳茉以、森松美保子

6期生:井熊 良、重野友美、杉本美奈、高橋 望、仁藤大晴、栁いくみ

7期生:後藤 悠、清水美紀、鈴木竜真、瀬戸綾乃、矢崎満梨奈、山下翔太郎